6AC5GTと12BH7の複合特性

 出力管である6AC5のP−G間に局部帰還となる12BH7が入った場合の、プレート電圧と電流の特性はどうなっているのでしょうか。当初は作図により求めようとしていましたが、なかなか困難を極め諦めていました。
 しかし現代では回路シミュレータ(SPICE)があります。もちろんシミュレータがあっても、真空管のシミュレーションモデルがなければダメですが、ayumiさんが多数の真空管の精密なモデルを作成して公開されています。その中に何と6AC5GTもあったので、有り難く利用させて頂き、特性をシミュレートしてみました。

 下図がその結果ですが縦軸がIp(6AC5と12BH7の双方のIp合計、単位mA)、横軸がEp(単位V)です。何となく5極管のUL接続に似ている感じがしますが、グリッド電圧(12BH7のグリッドとアース間)が大体0V中心になっているのが特徴です。

  上記は球そのものの特性ですが、ドライブする初段(12AX7)の内部抵抗と交流負荷抵抗を考慮して、ドライブする電圧を求めたものが下図です。これに初段の増幅度を考慮に入れると、アンプ入力に必要な電圧が分かります。

 

ロードライン

 出力トランスのインピーダンスからロードライン(紺色)を引いてみました。動作点は250V、40.5mAですからほぼ妥当なところだろうと思われます。ピンクのライン(最大プレート損失)は、6AC5GTと12BH7のプレート損失の和(13W)で引いてあります。

 

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